身に染みついた習慣を変えるのは簡単ではない。
タバコや酒など、何かを止める時もそうだし、逆に、スポーツや音楽の練習を習慣づけるのもそうだ。
ある程度続ければ、そのうち慣れてくるものなのだが、「三日坊主」という言葉もあるように、初めのうちこそ継続が難しい。
なにしろ、慣れないうちほど抵抗・拒絶感が強く、しかし効果は少しずつしか現れないからだ。
貯蓄のための倹約なんて、まさにその典型だろう。
では、どうすればいいのか?
習慣が身につくまで耐えるしかないのだろうか?
じつは一つ、おススメの解決策がある。
それは、「何かに夢中になる、ハマる」というものだ。
「何か」というのは、趣味とかライフワークとか生きがいとかのことで、貯蓄が目的なのだから当然金のかからないものを指す。
もしくは、もともと嗜(たしな)んでいた趣味を、コストを極力抑えて楽しむように切り替える、という手もある。
つまり、消費の機会から離れているうちに、いつの間にか金を使わない習慣ができ、気づけば金も貯まっている、というわけだ。
例を挙げると、ネットゲームがこれに当てはまる。
もちろん、とくに課金を必要としないタイプのゲームに限った話だが。
ゲームといえば、時に依存症を生み出してしまうほど中毒性がある。
そうなってしまっては問題だが、金をかけずにハマれるという点ではうってつけのツールと言えるだろう。
また、プレーだけでなく、攻略サイトや動画で情報収集したり、イベントや実況配信で盛り上がったりと、わりと趣味性も高く、いい意味で時間を食いやすい。
よく、「ゲームなんかやってたって何の役にも立たない」という物言いがあるが、少なくとも貯蓄の役には立つようで、実際私の知り合いにもこのタイプが何人かいる。
ゲーマーの貯蓄率なんて聞いたこともないが、もし統計が取られれば、意外といい線いくかもしれない。
ただし、あくまで無課金に限るが。