落葉樹と常緑樹にはどんな違いがある?街路樹に選ばれる理由とは【風景鑑賞学】

コラム風景鑑賞学

ふつうに散歩しているだけでも、風景の美しさを味わうことはできる。
…んだけど、予備知識があれば、きっともっと楽しいはず!
てことで、今回は「落葉樹と常緑樹の違い」について。

落葉樹と常緑樹のおもな違い

街路樹に使われる落葉樹と常緑樹の違いは、葉の付き方だけでなく、景観や管理方法にも大きく関係している。

1.落葉樹

落葉樹は、おもに秋から冬にかけて葉を落とし、春に新しい葉をつける木のこと。

特徴

春は新緑、夏は濃い木陰を作る
秋には紅葉・黄葉が楽しめる
冬は枝だけになり、日差しが地面まで届く
毎年落ち葉が大量に発生する

街路樹としてのメリット

四季の変化を感じられる
夏は日陰を作り、冬は日当たりを確保しやすい
季節感のある景観になる

デメリット

・落ち葉の清掃が必要
・葉が散る時期は排水溝が詰まることもある

代表的な街路樹

ケヤキ
イチョウ
プラタナス
ハナミズキ


2.常緑樹

常緑樹とは、一年中葉が付いている木のこと。

もちろん、「葉が全く落ちない」という意味ではなく、古い葉が少しずつ新しい葉と入れ替わるため、年間を通して緑の姿を保っている。

特徴

一年中緑がある
季節による見た目の変化は比較的小さい
落葉は少しずつ起こる

街路樹としてのメリット

冬でも緑があり景観が安定する
防風・防音効果が期待できる
目隠しとしても利用しやすい

デメリット

冬でも日陰を作る
枝葉が密になるため、定期的な剪定が必要な場合が多い

代表的な街路樹

クスノキ
シラカシ
タブノキ
ヤマモモ


3.街路樹ではどちらが多い?

地域や道路の目的によって異なる。

・都市のメインストリートや並木道では、四季を楽しめる落葉樹(ケヤキ・イチョウなど)が多く採用される。
・海沿いや温暖な地域、住宅地では、年間を通して緑を保ちやすい常緑樹(クスノキ・シラカシなど)がよく植えられる。

街路樹は見た目だけでなく、「夏の暑さ対策」「冬の日当たり」「落ち葉の管理」「景観づくり」などを総合的に考えて、落葉樹と常緑樹が使い分けられている。

 落葉樹常緑樹
秋~冬に一斉に落ちる少しずつ生え替わる
四季の変化大きい小さい
夏の日陰多い多い
冬の日当たり良い悪くなりやすい
落ち葉多い比較的少ない
景観季節感が豊か一年中緑で安定